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カレー伝説  Hotto Motto

2013年06月10日/ 沖縄見聞録/ 前回までのあらすじ

先日言われて、消化不良になっていた言葉。







『飲んでも変わらないね。』







本日、その真相を問いただしました。







『飲んでも飲まなくても、いつも変だから。』

と説明され、それなら納得できると、スッキリ。







ただし、

『スボン履いてないことに、ずっと気づかなければ、もっと伝説になっていたのに。』

と、厳しいお言葉も頂きました。







ズボンを履いてないというような、
細かいことにも気づいてしまう、
繊細でデリケートな性格が災いし、
なかなかBIGになれない。

歳月とともに、器が小さくなっていく退廃を嘆く。








以前の、荒削りでもBIGだった頃を思い出す。











『幸福は、ごはんが炊かれる場所にある。』

お弁当チェーン、ほっともっと









自称、店長候補で働いていた時のこと。








手紙などで本部に寄せられる、お客様の声。

クレームや要望がほとんどで、まれに感謝の声も。

月に一度、お客様の声がまとめられ、各店に書面で届く。







その月、一番話題になっていたクレーム。

『カツカレーを頼んだのに、カツが入っていませんでした。』







どこの店だよ。

不謹慎ながら、みんなで笑い合う。







翌週。

千客万来で、てんやわんや。

多忙で薄れゆく意識の中、
目の前にカツが一枚、
輝くように余っている。

じっとカツを見る。

何も変わらず。







たまりかねて、聞いてみる。

『カツって分裂しますよね?』



それは核でしょ。



と、今となっては笑えない話をしていると、電話が鳴る。







『カツカレーを頼んだのに、カツが入っていませんでした。』








オーマイカーツ・・・・・・・








『何で入ってないの!?』

と、お客様に聞きそうになる。








どう誤魔化したらよいか、必死に考える。








『カツカレー、カツ抜きキャンペーン中です♪』

って、可愛く言えば、許してくれるかな。










それとも、

『カツが入っているべきかどうか、それが問題だ。』

と、哲学的に話をそらしてみようか。

怒られるかな。







それなら、
ワシントンの桜の木の逸話を、前置きとしてしつこく話してから、
忘れました、と潔く白状すれば、
許してくれるどころか、褒められるかも。








そんなこんなで、

男らしくウジウジ悩んだ末、英断!

店長に電話を代わってもらおう。







さすがは店長。

『すぐに代わりをお届けします。』

鮮やかに謝罪し、事なきを得る。

やっぱり、僕が見込んだ店長だけあるな。







店長には何でも打ち明け、
切磋琢磨し、
こんな素晴らしい人になりたい。

固く心に誓う。






数分後、
お客様の気持ちを考えろと、
厳しいお説教。







以前、
沖縄そばにダシを入れ忘れ、
味がないまま、
お湯に浸かっているただの小麦粉状態で出してしまったことだけは、
絶対内緒にしておこうと、誓い直しました。











ほっともっとのお弁当は、
添加物も少なく、まじめに作られています。




サービスも、僕が辞めてから、
見違えるほどよくなりました。

僕がいないこと自体が、
最大のサービスであるとも言えます。




身も心も温まる場所。

たまに足を運んでくださいね。









というわけで、BIGな話ならぬ、

カツだけに、PIGな話でした。






お後がよろしいようで・・・・・・・・









Hotto Motto

「HOT(あたたかい)」 「ほっと(する)」つくりたてのあったかいお弁当を、”ほっ”とできる真心こもった安心できるおいしいお弁当を、もっともっと多くの人に届けたいと願う、新ブランドの想いを託したネーミングです。

幸福は、ごはんが炊かれる場所にある。食事をする時、人は幸せでいてほしい。私たちは、心からそう考えています。ひとりの時も。あわただしく食べる時も。仕事をたっぷりかかえている時も。もちろん大好きな人と一緒にいる時も。だって、食べることは、人が生きてゆくためにいちばん大切なことなのですから。私たちが、創業以来、お弁当のあたたかさにこだわってきたのはそのためです。お米のおいしさにこだわってきたのも、その土地その土地の新鮮な食材にこだわってきたのも、そのためなのです。お店でごはんを炊く時、ふと、こんなにうれしい仕事はないのではないか。そう思うことがあります。私たちのやっていることは、ずっと昔から、この日本のすべての家庭でくり返されてきた風景と同じだからです。愛する人がいて、その人を思いながら、その人の目の前でつくり、それをあたたかいまま差し出す。毎日をいっしょうけんめい生きている家族の、そのもっとも基本になる姿が、そのまま、私たちの仕事の中にある。そう思えてならないのです。日本はこれからますます忙しくなります。少人数家庭もふえることでしょう。お弁当が活躍するシーンはどんどんふえると思うのです。お弁当ががんばれば、日本はもっとあたたかくなる。私たち「ほっともっと」にご期待ください。







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Posted by nuoc at 23:18